2013年12月25日水曜日

UKロックとプロレスミュージック

数少ない読者の友人O君から「UK(関連)使われてたら記事にしてほしいわ!」というリクエストが。

プロレスに使われる曲ってフュージョンやプログレ、時が経つにつれてロックやメタル系、あるいはテクノといったようになんでもありのカオスなんですが、ブリットポップ(死語)やらの楽曲ってプロレス関連だとあんまり印象ないなーという印象。
ディープパープルZEPのようなハードロック系は多用されているけど、それ以外のUKロックがプロレス界隈に使われてるのって意外と少ないかも、と思ったり。実際はどうなんだろう?という興味も湧いてきたところで今回は「プロレスとUKロック」をテーマに書きます。


もちろんググっても「プロレスとUKロックについて」の記事なんてないので、ネットで拾った情報などをもとに英国出身のバンドごとにプロレス関連で使用された楽曲をざっくりまとめてみます。
(ZEP、ディープパープル、プログレ系は別の機会に)



個人的メモ兼ねた記事なので紹介してるバンドの偏向はご了承ください。
「このバンドの曲○○の入場で使われてたよ」など情報があれば是非是非。
アルファベット順です。



Arctic monkeys

 

・「When The Sun Goes Dow」 - プリンス・デヴィット選手のテーマ曲
UK出身にして新日本プロレスで大成功を収めているプロレスラー、プリンス・デヴィット選手。長年ベストキッドの曲を使っていましたがそれ以前の入場に「When The Sun Goes Dow」を使用していました。アクモン使ってたとは意外!

デヴィット&篠崎愛

ちなみにアクモンの前はビースティーボーイズの「Ch-Check It Out」を使用してました


Beatles




・「Helter skelter」 - ジョニースミス選手(全日)のテーマ曲
最近沢尻さん主演の同名映画がありましたね。ビートルズ屈指のヘビーチューン。
ブリティッシュな雰囲気を醸し出すジョニー・スミス選手、以前は桜庭選手と同じテーマ曲(小室哲哉のSPEED)でしたが被りを避けるために変更したんじゃないかなと勝手に思ってます。

・「Mr.Moonlight」 - ミスタープロブレム選手(全日)のテーマ曲のイントロ部分
偽ケンドーカシンことミスタープロブレム選手。
冒頭の「ミスタァァァァァ!」を使ってました

・「Back in The USSR」 - ザ・USSR選手(国際プロ)のテーマ曲
・「REVOLUTION」 - 龍原砲(天龍源一郎&阿修羅原)のテーマ曲

プロレステーマ曲リスト様から。
ただし映像が確認できない等、本当に使われたのかは謎です。でも本当だったら面白いな・・・笑


・Blur




Song2」 - ダグ・ウイリアムス選手のテーマ曲
スポーツの定番曲ですが入場曲としては、英国出身のダグ選手くらいしか使っていないという。
ヒューヒューてんやわんやな曲調とは裏腹にダグ選手は職人タイプの技巧派レスラーなので割と試合内容は地味です。

またBlurのベーシストが楽曲提供&参加したバンド、Fat les「Vindaloo」はダグ選手と後述のナイジェル・マッギネス選手の日本限定入場曲として使用されていました。一応サッカーの非公式応援ソングです。




・The Cribs




・「Hey Scenesters」 - ザック・セイバーJr選手の入場曲
プロレスと関わりなさそうだな~と思っていたクリブスも使われていました。
ザックセイバーJr選手は最近NOAHのGHCJrタッグ獲りました。


Kasabian 




・「Days a Forgotten」 - WWEのTLC2011の公式テーマソング



サビアン使われてたとは!


・The Libertines




・「What a waster」  - ダニー・ハヴォック選手のテーマ曲
これも意外!来日時(大日本プロレス)はDuran Duranでした。
ハードコア―ファイターなんで血が苦手な人はダニー選手の名前をググらない方がいいかも


OASIS




・「Fuckin' in the Bushes」 - ナイジェル・マッギネス選手のテーマ曲
他バンドとの壮絶なる対立、兄弟同士の果てしのない喧嘩など存在そのものがプロレスなOASIS。
OASISとプロレスとの繋がりってあるんだろうか?結構興味あったんですけど調べてみたら英国出身のナイジェル選手が使っていました。

・Sex Pistols




シド・ヴィシャスと同姓同名のシッド・ビシャス選手がいらっしゃいます。(ちなみに初来日時の入場テーマはホワイトスネイク

・THE Stone Roses





・「Driving South」 - 高阪剛選手の入場テーマ
マンチェスタームーブメントの立役者?ほっといただけでプロレス始めちゃいそうなThe Stone Roses。
専大OBにして総合格闘家の世界のTK、高阪選手の入場曲として有名です。新日本プロレスに参戦した際にも同曲を使って入場していました。非常にノリが良く気持ちよく入場できそうな曲です。
実際の入場においても無編集で使用していました。
プロレステーマミュージックのコンピレーションCD「Wrestle Hits」にも収録されています。


・QUEEN


・「Football Fight」 - ブラックタイガー(初代、4代目、5代目)選手の入場テーマ
映画「フラッシュゴードン」からのインスト曲です。今回挙げた曲の中でもプロレスファンにとってはもっとも馴染みがあるんじゃないでしょうか。1982年の初登場以降から現在に至るまでブラックタイガー選手の代名詞として大会場で流されています。

4代目ブラックタイガー選手


ちなみに4代目以降から虎の咆哮がイントロに追加されてます。

・「We Are The Champion」 - キング・オブ・レスリング(クリス・ヒーロー&クラウディオ・カスタニョーリ)
ROHが生んだ名タッグ、キング・オブ・レスリングの初期入場テーマ。

この曲には思い入れがあって、クリス・ヒーロー選手の初来日戦(ディファ有明)を当時会場で観戦してました。大会のセミファイナル、飛行機トラブルで開幕戦に出られなかったヒーロー選手がウィーアーザチャンピオンのメロディーに乗せて入場、満面の笑みを浮かべてトップロープでアピールしていた姿(絶対こいつ良い人だろ・・・!)。スーパーマンっぽい謎コスチューム、ロンゲにレスラーとしてはヒョロッとした体格(あやしい・・・!)。
これ程戦う前から若干の不安(もとい期待)と悲壮感を漂わせる選手がいるなんて!と当時高校生の自分に強烈なインパクトを与えたのでした。

試合はヒーロー選手が普通に負けました。


・「We Will Rock You」 - 色んなレスラー(適当)
定番中の定番。多くのレスラーが使用しています。特にメキシコのレスラー勢(ルチャドール)が頻繁に使用している印象があります。

ちなみにQUEENのギタリスト、ブライアン・メイの楽曲「Cyborg」(ソロアルバム「Another World」収録)は90年代総合格闘技スタイルで新日に参戦していたブライアン・ジョンストン選手の入場テーマでした。



調べてみると大抵使用しているレスラーはやっぱり英国出身の方が多いです。当たり前と言われればそれまでですが、この曲使われてるんだ!といった発見や、むしろこの曲使われてないんだ!といった驚きが個人的な収穫でした。

ストーンズやクラプトンとか有名アーティストも残ってるけど今回はこの辺で。つかれた・・・

おまけ。平成版ジョー・ディートン?、クリス・ヒーロー選手のブログ(日本語!)

2013年12月23日月曜日

レア音源が再発された

こんばんは。


タワレコやディスクユニオンなどの大手CD屋にふらっと寄ってみると今まで入手不可能だったアルバムタイトルが再発やら初CD化されて棚に並んでいる訳です。


そのタイトルの中に時たま長年探し求めてたプロレス関連のレア音源が収録されたレアなアルバムが含まれていたりします。


こういうレア音源って中古で見かけても高値!、というかそもそも見かけない!
とかそういった類がザラなのでCD屋で出くわした時の喜びたるや。

しかし、多くはマイナーな存在ゆえに「これ需要有るんだ・・・」といらぬ心配もしちゃったりします。



今回はその中からいくつか紹介します



Johnny pate - 「Shaft in Africa」(「黒いジャガー アフリカ作戦」オリジナルサウンドトラック)




一曲目の「You Can't Even Walk In The Park」は70年代に上田馬之助選手、ザ・モンスターマンのテーマ曲に使われていました。ファンキーで本当カッコ良いです。
国内初CD化! 2014年1月23日までの生産です。中身のライナーノーツはDJ MUROさんが本アルバムの思い入れを語る内容になってます。もちろんプロレスの「プ」の字も出てきません。



中島優貴 - 「大予言~ハート・オブ・ルネッサンス~





伝説のバンド「HEAVY METAL ARMY」のリーダーにして、秋山準選手の入場曲を手掛けるキーボーティースト中島優貴氏の初ソロアルバム。
10曲目の「グランドクロス」は全日本プロレス(ジャイアント馬場存命時代)の大森隆男選手、80年代に新日本に参戦していたロジャー・スミス選手のテーマ曲に使われていました。


アルバムのコンセプトが「ノストラダムスの大予言を巡る一大叙事詩」という点で中々アレです。曲タイトルも「エルサレムの巡礼」、ハレー彗星来襲…神経衰弱」と上級者向けな仕上がりになっています。
そして「グランドクロス」は参加アーティストが非常に豪華です。


Gt.山本恭司(Bowwow、Vowwow)
Ba.佐久間正英(GLAY、ジュディマリ、黒夢etc..のプロデュース、四人囃子)
Dr.樋口宗孝(ラウドネス)

このメンツを揃えて圧倒的な自己主張キーボードサウンドを展開してます

20年前に一瞬CD化されてから長らくレア盤になってましたがこのたび再発。
2014年5月5日までの生産



Eastern Orbit - 「Future Force







中島優貴つながりで彼がリーダを務めるバンド「HEAVY METAL ARMY」がメンバーチェンジを機にバンドを「Eastern Orbit」と改名した後のアルバム。
HMAで強烈なハードロックギターを弾いてたシンキの脱退を経た本作はキングクリムゾンのカバー、SF的コンセプトを感じる楽曲群など、プログレに傾倒した内容になっています。


1曲目の「Space Strut」はプロレスリングNOAHの浅子覚選手の入場曲(原曲)でした。
宇宙を感じさせる半インスト曲ですが、なんと中島氏本人が直々にこの曲をセルフカバー、タイトルも「S.D.A」と改題したものを浅子選手のテーマ曲として提供しています。
「Space Strut」の時点ですでにヘヴィーだった演奏が「S.D.A」では音圧、ソロ共々圧倒的になっています・・・!(でもこのVerが入ったCD「DEPARTURE」は絶賛廃盤中)


このアルバムもなかなか見かけませんでしたがめでたく再発。




ちなみこの「Future Force」に限らずイースタン・オービット、ヘビーメタルアーミーのアルバムには当時の中島氏本人の自画自賛解説が収録されてました。京大出身(中退)という肩書を持ちながら文頭に「So!(つまり!)」を多用する、最初普通だったけど徐々に勝手に盛り上がる(いきなり命令口調になる)、など中々ぶっ飛んだ人柄が伺える内容になってます。




オジー・オズボーンとテーマ曲 ヘルレイザーズ編


前回の続きから今回もオジー・オズボーン関連のテーマ曲です。
今回はロード・ウォリアーズに並ぶオジーの楽曲を入場テーマ曲としたレスラー(チーム)、
ヘルレイザーズの紹介です。
ヘル・レイザーズとは1990年代前半に新日本プロレスのタッグ戦線において大活躍したホーク・ウォリアー&パワー・ウォリアー(佐々木健介)のチームの名称です。


ロード・ウォリアーズ、L.O.Dとして世界中大暴れしていたアニマル・ウォリアー&ホークウォリアー。
しかしにアニマルの脊椎の怪我によるアクシデントによってふたりのタッグは活動を停止せざるを得ない状況になりました。しかし1992年、海外遠征していた佐々木健介とホークとの電撃的な出会いによって「ヘルレイザーズ」が結成されました。


結成後の初来日戦(1992,11/23両国)では長州力・馳浩の専大最強OBタッグを瞬殺、その後IWGPタッグベルトもあっさり奪取と、瞬く間に新日マット上において敵なしの活躍(40連勝!)ぶりを見せました。


・〇〇・ウォリアー
・試合は秒殺
・顔面ペイント&ツノプロテクター
・必殺技はダブルインパクト
・とりあえず力で押し切る
etc....

といったようにヘルレイザーズはロード・ウォリアーズとほぼ同じスタイルで活動していました。
入場テーマ曲も例に漏れず、ロード~同様オジー・オズボーン楽曲を使用していました。

初来日戦での入場テーマ曲はブラック・サバスの名曲「Paranoid」。
実際の入場シーンでは無編集で使用されていました。

Black Sabbath - 「Paranoid」


初来日戦!(0:53~入場シーン)

「Iron Man」を使用しなかったのはロードウォリアーズとの差別化を図ったためだと考えられます。
「Iron Man」のスローでへヴィーな印象とはうって変わって「Paranoid」は全編アップテンポなので、後々の躍進を物語るような勢いを感じさせます。



程なくして正式にタッグチーム名が「ヘルレイザーズ」と決定したことを機に入場テーマを変更することになります。変更した入場テーマ曲はオジー・オズボーンの「Hellraiser」、チーム名にあやかった選曲です。これ以降「Hellraiser」はヘルレイザーズの入場テーマ曲として定着することになります。
実際の入場においては無編集で使用されておりました。



Ozzy Osbourne- 「Hellraiser」



実際の入場シーン(0:33~)

まんまのタイトル、イントロから漂う不気味な雰囲気、大会場向けな重低音サウンド、ザック・ワイルドのいちいちカッコいいギター、初めて聴いても口ずさめるような分かり易いサビ・・・などヘルレイザーズの入場にドンピシャな曲だと個人的に思ってます。何よりかっこいい!



その後2003年にホークが46歳の若さで急逝。ヘルレイザーズの再結成は叶わなくなりましたが、2007年12月に健介オフィスの有明大会でアニマル・ウォリアーと佐々木健介のドリームタッグが実現しました。その際タッグチームは「ヘル・ウォリアーズ」、入場テーマ曲もロード・ウォリアーズの「Iron Man」と「Hellraiser」の2曲合体(交互に音源を流す)といった感激モノの仕様でありました。



このように日本では頑なにオジーの楽曲を使い続けるこだわりよう・・・。
やはりオジーの楽曲はウォリアーズには欠かせない要素の一つなのかもしれません。


ちなみに「Paranoid」と「Iron Man」は2曲ともBlack Sabbathのアルバム「Paranoid」に収録、「Hellraiser」はOzzy OsbourneのアルバムNo More Teares」に収録されています。

2013年9月21日土曜日

オジー・オズボーンとテーマ曲 ロード・ウォリアーズ編



オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)
ハードロック、メタル界の重鎮ヴォーカリストとして40年以上に渡り世界中の人々の鼓膜に悪魔の歌声とへヴィーサウンドを刻み続ける男です。

かつてはBlack Sabbathで70年代初頭とは思えないヘビーな楽曲を発表、そしてソロ名義ではランディ・ローズ、ジェイクEリー、ザック・ワイルド等の著名ギタリストを見出し多数の名曲を残しつつ今なお現役のレジェンドミュージシャンです。

代表曲「Crazy Train」↓




彼および彼が関わったバンド、アーティストの楽曲は激しいノリと重苦しいサウンドが多い故か、激しい戦いが行われているプロレス界において様々な楽曲が使用されています。

その中でもかなり有名な楽曲といえば、80年代~90年代初頭にかけて日本、全米マット界に君臨したタッグチームザ・ロード・ウォリアーズのテーマ曲Black Sabbathの「IRON MAN」だと思います。
右がアニマル・ウォリアー、左がホーク・ウォリアー
「Iron Man」は近年同名の映画「アイアンマン」のイメージソングとして予告ヤ劇中で使われていました。
ロードウォリアーズの入場シーンでは彼らの暴走筋肉スタイルとへヴィーなサウンドがピッタリはまってインパクトが絶大!長期間使用されたためプロレスファンにおけるアイアンマン=ロード・ウォリアーズ浸透率は多分高いはず・・・


Black Sabbath - 「IRON MAN」



入場シーンで流れる「IRON MAN」はYoutubeで試合を見る限りアメリカにおいては無編集で流されていましたが、日本では来日する時期や団体ごとに異なる編集が施されて入場時に流されていました。
以下に具体的な編集点などをメモするので参考程度に(オリジナルアルバム収録版に準じた場合)。


〇初来日の全日本プロレス(1985年3月)~。

0:07~0:41

2:53~2:59(同じフレーズが何度が出てくるので、この部分は各自お好みで)

3:17~3:45

5:51~
というもので、オジーの歌部分を全部カットした疑似インストバージョンに仕上がっています。
このインストバージョンは全日参戦から暫く使用されていましたが、その後冒頭のバスタム音をカットしないバージョン(上記の0:07~0:41が0:00~0:41に変更)、全日本参戦の後期(1987年あたり)以降では無編集で入場していました。


〇新日本参戦初期

全日本の後、1990年に新日本プロレスに登場した際は以下のような編集がされていました。

0:00~0:07

0:23~ラスト
といったようにイントロ部分を短縮したバージョンになっています。


〇新日本1996年ドーム版

そして1996年の東京ドーム大会(ノートン+スタイナー兄弟vsトリプルウォリアーズ)においてはまた違った編集がされていました。
0:00~0:03

0:15~0:55

1:58~2:10

3:11~ラスト
といったように曲の部分部分を短縮したダイジェスト版といった形に仕上がっております。個人的にはこのバージョンが一番好みです。
実際の入場シーン(0:1:45から)↓


オジーの楽曲で有名なプロレステーマ曲はウォリアーズ繋がりでもう一つありますが、それはまた次回。


2013年7月23日火曜日

武藤敬司選手の初期テーマ曲「The Final Countdown」



最近Wrestle-1を旗揚げして動向が注目されている武藤敬司選手。

現在に至るまで数度のテーマ曲を変えてきた彼ですが、最初期のテーマとして使われていた(デビュー2,3年目)曲といえば、チャンピオン鷹
スウェーデン出身のバンドEuropeの「The Final Countdown」。


ハードロックの枠を超えた有名曲であり、様々なTV番組のBGMで使用されています。野球ファンには「ラミレス選手のテーマ曲」といえばピンとくるかも。YouTubeでは「worst cover ever!」というタイトルのカバー動画が一昔前有名になりました。



武藤選手が使用した時期は凱旋帰国後の86年頃からのいわゆる「スペースローンウルフ610(ムトウ)」時代で、実際の入場では曲を短く編集していました。

編集方法は以下の通り
(オリジナルアルバムの収録タイム5分11秒版に準じて編集した場合)

効果音
+
0:38~0:58
+
2:12~2:20
+
2:29~終わり

というような編集です。要するに約1分ある前奏を20秒程まで短くしたあと2番から歌が始まるといった形になっております(更に2番の部分も短くカット)。
当時は長い花道も少なく、サッサと入場してしまう選手が当たり前だったので、「いかに短い入場シーンでサビを流すか」という点にこだわったであろう編集内容です・・・(もちろん真偽は謎)。

実際の入場シーン↓



ちなみに87年後楽園でのIWGPタッグ戦(前田・高田vs越中・武藤)では前奏をカットして入場しておりました(0:38~0:58部分が0:54~0:58に変更)。

2013年7月19日金曜日

ワールドプロレスリングのED 「ファイティングミュージック」リスト 2010~2012+α

前回記事『ワールドプロレスリングのED 「ファイティングミュージック」リスト 2006~2009
の続きです。
今回は2010~2012、そして2013年7月現在までのリストを掲載します。


※アルバム、シングル名をクリックするとAmazonのページに飛びます

2010

・1月~
Agitato - 「Lucky」
収録シングル:「COLORS
・4月~
NUMBER.42 - 「PUNK ROCK NEVER DIE」
収録アルバム:「PUNK ROCK NEVER DIE
・7月~
TOTALFAT - 「Predator」
収録アルバム:「OVER DRIVE
※TOTALFATの曲ですが番組内のテロップではKuboty名義でした。
・10月~
THE 抱きしめるズ - 「スピードを上げて」
収録アルバム:「I wanna be your boyfriend

2011

・1月~3月6日放送分
SEX MACHINEGUNS - 「37564」
収録アルバム:「SMG
・3月20日放送分
不明
Basil Poledouris - 「Klendathu Drop」
収録アルバム:Starship Troopers: Original Motion Picture Soundtrack 
・3月27日放送分
Gerry & The Pacemakers - 「You'll Never Walk Alone」
収録アルバム:「The Best of
・4月~
GEEKS - 「ジャーニーマン」
収録アルバム:「BABBAGE
・7月~
TEAM KY -「RUN'N'GUN」
収録シングル:「RUN 'n' GUN / SKILL
※アルバム未収録
・10月~
odd - 「doom」
収録アルバム:「qualia


2012

・1月~
NUMBER.42 - 「男達の道」
収録ミニアルバム:「オトコタチノミチ
・5月~
Sadie - 「RED LINE」
収録ミニアルバム:「RED LINE
・7月~
夜のストレンジャーズ - 「ウキウキカントリーボーイ」
収録アルバム:「ホームタウンボーイ
・10月~
GEEKS - 「JASPER」
収録ミニアルバム:「JASPER JASPER

2013

・1月~
NYF - 「スペースライド」
収録アルバム:「Leave to the new world
・4月~
カラーボトル - 「ロックンロールドック」
収録アルバム:「生きる
・7月~
a flood of circle - 「The Future Is Mine」
収録アルバム:「I'M FREE」 




2011年ですがファイティングミージックは1曲につき1クール(3か月分)流すので、SEX MACHINEGUNSの「37564」も3月末まで流されるはず。
しかし3月13日放送分は東日本大地震の特別報道番組によって放送中止となり、残りの3月中の放送分ではファイティングミュージックにマシンガンズの「37564」は使われませんでした。
これは推測ですがタイトル及び歌詞(37564を連呼のサビ)が時期的にマズいと判断された上の自粛ではないかと思われます。


↑真壁刀義選手がフューチャーされたPV「37564」


3月20日放送分のED(ニュージャパンカップ出場選手の紹介)では映画のサントラ流用っぽい楽曲が使用されました。何の曲かは今のところ不明なので今後調査していきたいと思います・・・
※9/2追記
使用された曲は映画「Starship Troopers」のサントラからKlendathu Drop」(邦題:巨大昆虫型異生物)という曲でした。匿名様ありがとうございました!

3月27日放送分(棚橋・後藤組VS小島・MVP組の予告)で使用された楽曲「You'll Never Walk Alone」はリヴァプールFCの応援歌としても有名な曲で、歌詞の内容もどんな状況でも希望を持って進もう、といったメッセージが込められています。この選曲も当時の状況を配慮したものかもしれませんね。



2013年7月18日木曜日

ワールドプロレスリングのED 「ファイティングミュージック」リスト 2006~2009

テレビ朝日で土曜深夜に放送中の「ワールドプロレスリング」


新日本プロレスの激闘の数々が地上波で見られる番組です。

テレビ史的にも40年の歴史を誇る老舗番組として有名ですが、ここ数年(といっても2000年以降)番組のED曲に、熱い邦楽バンドの曲を使用する傾向が続いています。

このEDはいわゆる「ファイティングミュージック」と呼ばれるもので、初期には
SIAM SHADE、陰陽座、SEX MACHINEGUNS、Scoobie Doなどが提供していました。
ファイティングミュージックの個人的に感じる特徴としては


・インディーズ系が多め
・ジャンル問わず、やたら熱い曲
・プロレス好きのアーティストさんが多い

ということでしょうか。


「ファイティングミュージック」は2001年頃、大のプロレスファンであるDAITA( ex.SIAM SHADE)氏がOP曲に「JET BLACK SOUL」を提供、それと同時にSIAM SHADEの楽曲「GET OUT」が使用されたのが始まりではないかと思われます。
実際それ以降ED曲に邦楽バンドの楽曲が使用されるようになりました。
※参考動画「ギタリスト永田裕志」→ www.nicovideo.jp/watch/sm9508024



「ファイティングミュージック」の歴代曲をまとめているサイトは無いかなとネットで探したら、大手テーマ曲サイト「プロレステーマ曲リスト」様(管理人・GISM様)にて初期から、かなり最近(2011年)の曲がまとめられております。

今回は、個人的メモも兼ねた上で「プロレステーマ曲リスト」様には未掲載の使用時期情報を補足程度に加えて「ファイティングミュージック」の歴代曲(2006~2009年)を紹介します。

何故2006年~なのは録画してるワールドプロレスリングの映像が2006年以降しか所持していないから・・・ゴメンナサイ

※アルバム、シングルをクリックするとAmazonのページに飛びます

2006 

・1月~
3B LAB.☆S -「LOVE ROCK LIFE」
収録シングル:「FANTASIA
※アルバム未収録
・4月~
かりゆし58 - 「恋人よ」
収録ミニアルバム:「恋人よ
※「かりゆし58ベスト」にはアコースティックVerが収録
・7月~
JET・KI - 「RIDE」
収録アルバム:「BEST
※アルバム名はジェット機ですがテロップでは「JET・KI」名義
・10月~
LONG SHOT PARTY - 「Brightest world」
収録アルバム:「Pointirhythm

2007

・1月~
NICOTINE -「69」
収録アルバム:「PROBABLY THE BEST
・4月~
SHORT LEG SUMMER - 「バイバイベイベー」
収録シングル:「路地裏に咲く花
※アルバム未収録
・7月~
Chokesleeper - 「7Seas」
収録アルバム:「Chokesleeper
・10月~
大和 - 「火の鳥」
収録アルバム:「旅の草鞋の爪を切る


2008

・1月~
TEXAS STAYLE - 「ライラックシンディー」
収録アルバム:「Dr.HEAVEN
・4月~
アースシェイカー - 「欠片」
収録アルバム:「QUARTER
・7月~
WAGDUG FUTURISTIC UNITY - 「SYSTEMATIC PEOPLE featuring マキシマムザ亮君(マキシマム ザ ホルモン)」
収録アルバム:「HAKAI
・10月~
BAZRA - 「千回目の日曜日」
収録アルバム:「千回目の日曜日

2009

・1月~
KNOCK OUT MONKEY 「RISIN SUN」
収録アルバム:「SKANK UP
・4月~
水戸華之介&3-10Chain - 「ロケットが飛ぶだろう」
収録アルバム:「ロケットが飛ぶだろう
・7月~
Edge Player -「Soul Delay」
収録アルバム:「IN HUMANITY」 
・10月~
Swamp Delta Rockcafe’- 「Power Supply」
収録シングル:「Power Supply
※アルバム「Fivetone」にはAlbumバージョンが収録



個人的には2007年頃から本格的に見始めたのもあってか、Short Leg Summerの「バイバイベイベー」が凄く印象的でした。次週の予告をバックに流れる「お別れさ、ベイベー!」の歌詞がエンディングにピッタリで・・・。この時期のリング上は永田政権、越中ブレイク&真壁率いるGBHがノリに乗っていました。


次回は 「ファイティングミュージック」リスト2010~2012の予定です!

2013年5月19日日曜日

ロウキーの入場曲

Jr戦線でのトップレスラー、ロウ・キー選手。
日本に参戦している時は団体問わず一貫してThe Immortals - 「Liu Kang (Born In China) 」を入場テーマとしてを使い続けています。
収録されているアルバムはMortal Comabat The Albumという人気ゲームのサントラ。
東洋風のメロディと疾走感溢れるビートがカッコ良いダンスチューンです!

実際の入場時には曲中の掛け声等をカットしている独自に編集されたバージョンを使用しています。

編集方法は
0:00~0:25
+
0:13~0:25
+
1:36~1:49部分を2回ループ※
+
1:36~1:54
+
1:36~1:49
~※に戻る・・・
という感じです。ある程度繰り返したらアウトロ部分を付けていいかもしれません。
原曲と違ったMixで面白いです。

ロウキーの入場シーン(2分辺りから)↓
 

2013年5月13日月曜日

小橋引退記念大会での音楽メモ

去る5月11日。
稀代の大レスラー小橋建太が引退しました。
引退試合は日本武道館で行われ、様々な著名人、レスラーを含む1万7000人の観客がつめかけました。

その小橋選手の引退記念大会に私も何とかチケットを入手し、観戦することが出来ました。そこで武道館で流れていたテーマ曲、BGMをメモ程度に書き連ねてみようと思います。
うろ覚えなので間違いあったらゴメンナサイ。(試合結果のネタバレ有り)

・試合開始前・休憩中

「Welcome to the Jungle」 - Guns N' Roses(カンナム・エキスプレスのテーマ曲)
「I Love It Loud」 - KISS(殺人魚雷コンビのテーマ曲)
「Power of Love」 - HUEY LEWIS&THE NEWS(マレンコ兄弟のテーマ曲)
聞きとれたのは上記三曲。
全日時代の小橋にゆかりのある選手のテーマ曲が流れていました。
他に必殺仕事人チックのテーマ曲でかつラッシャー木村や永源とは違う曲が流れてました。推測ですが多分大熊元司選手のテーマ曲「奴らを消せ!」 - 平尾昌晃 ではないかと。
他にも聴き逃してる曲が多いと思われます・・・

・大会開始OP

「Grand Sword」
前奏にバーニングのテーマがついていたので多分VersionⅢかな。

・開会宣言

「Fight with Dream Ⅱ」 - ハヤブサ・プロジェクト
ハヤブサ選手による開会宣言。自立歩行してるのを見て何かくるものが。。。

・第1試合

渕正信 vs 熊野準

熊野準 「Danger Zone」 - Kenny Loggins (渕のテーマ)
渕正信 「Danger Zone」 - Kenny Loggins
退場時 渕選手の入場曲

新人・熊野選手は実質曲無し。渕選手の入場曲に乗せて熊野→渕の順で入場。
飛行機の効果音が加えられていたので全日で使用しているものと同一でありましょう。

・第2試合

石森太二, 小峠篤史 vs SUWA, 平柳玄藩

石森組 「Played-A-Live」(前奏) + 「江南スタイル(メヒコVer)」(石森のテーマ)
SUWA組 「So Wahat」 - King Show(SUWAのテーマ)
退場時 石森組の入場曲

石森の入場曲はCD化されているんだろうか・・・?

・小橋引退セレモニー

小橋入場時
「SNIPER」 - 松原正樹
小橋退場時
「BLAZIN」 - K-A-Z

小橋の歴代テーマ曲を流す粋な計らい。
花束を贈呈する来賓レスラーはテーマ曲に乗って登場していました。

百田光雄 「Gonna Fly Now(ロッキーのテーマ)」 - Bill Conti
蝶野正洋 「VICTORY (NINE INCH NAILS REMIX)」 - Puff Daddy & The Family
+「クラッシュ~戦慄~」
川田利明 「Holy War 21」- あしざわかずのり

・第3試合

志賀賢太郎, 本田多聞 vs 鈴木鼓太郎, 青木篤志

本田組  「No Survivors」 - GBH(多聞のテーマ)
鈴木組  「戦慄のブルー」 (鼓太郎のテーマ)
退場時 鈴木組の入場曲

・第4試合

天龍源一郎, 小川良成 vs 井上雅央, 森嶋猛

天龍組 「Thunder Storm」 - 高中正義(天龍のテーマ)
森嶋組 「EXTRA STATUS」 - 鈴木修(森嶋のテーマ)
退場時 
「Scum The Earth」 - Rob Zombie(小川のテーマ曲)

木原リングアナがスタッフにいたので天龍選手の冒頭の雷SEは全日本時代に使用していたSEと多分同様じゃないかという強引な推測。
最後、森嶋選手のマイク締めと同時にジャンボ鶴田のテーマ曲「J」が流れるサプライズ!

・第5試合

杉浦貴, モハメド・ヨネ, 齋藤彰俊 vs 棚橋弘至, 永田裕志, 小島聡

新日組 「HIGH ENERGY」(棚橋のテーマ)
NOAH組 「When Love Comes To Town」 - U2(杉浦のテーマ)
退場時 新日組のテーマ曲

試合後棚橋選手が恒例のエアギター。ワンセットのみ弾いて場外に投げ捨てました。

・第6試合

鈴木みのる, 丸藤正道 vs 高山善廣, 大森隆男

鈴木みのる 「風になれ~I Have To Be A Lonely Warrior,Tonight~」 - 中村あゆみ
丸藤正道 「HYSTERIC」 - 松田考史
ノーフィアー 「DESTRACTIVE POWER」- K-A-Z
退場時 ノーフィアーの入場曲

みのる組は個別で入場。
DESTRACTIVE POWERは2000年代前半に使用していたK-A-Z版でした。CDは「DEPATURNE」(VPCC-81353)などに収録。高山選手が現在使用している高山善廣の逆襲~The Destructive Power」(MHCL-1118)に収録されているバージョンではないです。

・第7試合

小橋建太, 武藤敬司, 秋山準, 佐々木健介 vs KENTA, 潮崎豪, 金丸義信, マイバッハ谷口

各選手個別で入場(入場順で)
金丸義信  「Maximum (Version2.1)」
KENTA  「Enio」 - SebastiAn
潮崎豪   「ENFONCER」 - 鈴木修
マイバッハ谷口  「Thieves」 - Ministry

佐々木健介 「TAKE THE DREAM ∞+ THE WORLD
武藤敬司 「SYMBOL」 - 鈴木修
秋山準 「Sterness」 - 中島優貴
小橋建太 「Grand Sword」 - 鈴木修

小橋組は歓声凄くて聞き取るのがやっとでした。
武藤選手と潮崎選手は現行だとCDに収録されていないバージョンで入場しているらしいですが、
今回はどっちを使っていたのかはわからず・・・
10カウントゴング、写真撮影を終えて退場する際に「SNIPER」、「BLAZIN」、「Grand Sword」の順で小橋のテーマ曲が流れていました。

全試合終了後
「栄光の架橋」 - ゆず
ゆずとプロレスなんて接点無いように思われるけど今大会では小橋の歴史と重なるものが有ってピッタリ。良い選曲でした。



  小橋選手、今までありがとうございました!!